「腰が痛くて歩くのが辛いの」
先日、50代のお客様が話してくれました。
病院に行ったら若い先生に 「骨のクッションが小さくなってますね。痛み止めと湿布を出しておきます。年齢的なこともありますし、しばらく様子を見て、進行するようなら人工関節という選択肢もあります。」 と言われたそうです。
あなたなら、なんて言いますか?
僕だったら迷わずこう言います。
「速攻で病院変えた方がいいですよ。」
なぜかというと、その先生は彼女を「診ていない」からです。
レントゲンとカルテに書いてある年齢を「見ている」だけ。
「なぜ痛くなったのか」を聞いてない
腰が痛くなるには、必ず「理由」があります。
その理由を探るためには、まずその人の話をちゃんと聞くことが大事なんです。
でも先生が聞いたのは「腰が痛い」それだけ。
たとえて言うなら、 「家が燃えてるんです!」と言われて消火器を渡しながら 「様子を見て、もっと燃えたら建て替えという選択肢もあります」 と言っているようなもの。
火元を探そうともせず、 「古い家は燃えやすいですからねぇ」 と呑気に言っているわけです。
年をとっても腰が痛くない人もいる
腰痛がない人とは、「何かが違う」わけです。
その先生は若くて、自分が加齢で腰痛になった経験もない。だから想像が届かないのかもしれません。
頭の中には「湿布と痛み止め→定期検査→悪化したら人工関節」というマニュアル通りのルーティンだけがあって、この患者さんが何を望んでいるかは、考慮されていない。
医者も美容師も、同じだと思う
「医者=病を治せる人」ではなく「病に対処する方法を勉強した人」という側面があります。
これは、僕たち美容師も同じです。
美容学校で習ったことより、なってから先輩に教わって、自分で研究して、少しずつ進化してきたもののほうがずっと大切だったりします。学校の教科書はもはや「歴史の教科書」と言っていいくらい古い情報になっていることも多い。
だから、医者でも美容師でも大切なのは同じだと思うんです。
目の前の人と向き合って、話をよく聞いて、その人に合った方法を一緒に考えること。
ちなみに、そのお客様は…
僕が見る限り、歩き方と体への力のかけ方に問題がありました。
足と背中の軽いマッサージと、歩き方・階段の登り方を少しお伝えしたら…
「え?なんで?痛くないんだけど!?」
と、びっくりされていました。笑
あとはその姿勢を体が覚えてくれれば、人工関節という最悪の選択肢は避けられるかもしれない。そうなるといいなぁ、と思っています。
話を聞くって、シンプルだけど一番大切なことなんだよなと、改めて感じた出来事でした。
コメント