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「アール・デコの誘惑 ― 美と挑戦の100年」

千代田区にある三菱一号館美術館を訪れました。

赤レンガの堂々とした建物は、かつての三菱一号館を丁寧に復元したもの。そこに足を踏み入れるだけで、時間がゆっくりと流れる特別な空間に包まれます。

今回の目的は「アールデコとモード」展。ポール・ポワレ、シャネル、ランバン――名だたるメゾンが生み出したデザインは、100年の時を経てもなお、目を奪われ心を震わせます。コルセットでウエストを極限まで絞った時代のドレスから、女性が自由に動けるように工夫された現代的なデザインまで、服はただの衣服ではなく、文化であり、メッセージです。

幾何学的な線、シンプルを極めた美、そしてふと愛らしさを添える小物やヒール――どれも作り手の「今、ここにないものを創り出す」という挑戦の結晶です。まるで上質なコミュニケーションのように、私たちに問いかけてくるのです。

同じデザインに関わる者として、心が引き締まり、そして「もっといい仕事をしたい」と思えるひとときでした。

展覧会は、JR東京駅から徒歩5分の三菱一号館美術館で開催中です。

会期:2025年10月11日(土)~2026年1月25日(日)

開館時間:10:00-18:00

休館日:祝日・振替休日を除く月曜日

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