私たちが利用する施設の中にホテルと病院があります。もともと、この二つの「Hotel」と「Hospital」は同じ語源だそうです。元々一つだったものが別れ、それぞれの役割を果たしています。
ホテルは宿泊やサービス。病院は治療や介護。それぞれが違う役割をしているように思われます。しかし、昨今ではホテルのような入院施設やサービスを行っている病院や、スパやマッサージなどの心や体のケアをやっているホテルも増えてきました。
逆に衰退しているホテルや病院はホテル本来の宿泊のお客様を大切にせず、結婚式やイベントなどのバンケット業務に力を入れ、お客様一人一人の顔を見ようとしません。また、病院では真っ白な壁(白い壁は孤独感を感じさせます)に無機質な道具。「診てやってるんだぞ」という高飛車な態度、そして流れ作業的な仕事をしています。
これらを美容室に置き換えてみると、名前も似ているせいもあるのか、どちらかというと病院寄りの感があります。一種独特の緊張感が漂う店内に「主役」を演じている美容師。本来主役であるお客様が気を使って疲れて帰る。かなり滑稽です。
私たちHanaのサービスは特別「すごい!」というものはありません。しかし、他店より「ちょっとうれしい」ことが沢山あります。例えばシャンプー。
「お客様がわざわざ美容室に来てカットやパーマをするのは自分で出来ないからだよね。ただガシガシ洗って汚れを落とす程度のシャンプーなら自分で出来るよね。それなら絶対自分で出来ないシャンプーをしようよ!」といった会話の中から生まれました。スタッフ全員で山にこもり、滝に打たれ、激流の川をさかのぼる・・・・・・そんな気持ちで考えたのが「アロマヘッドSPA」です。首に負担のかからないシャンプー台でフロアより少し暗めの照明。きめの細かい泡の立つ優しい香りのシャンプー。耳元で泡のはじける音がします。血行がよくなるように首元から洗っていきます。(気絶率20%)全体に洗ったらその次は頭皮のツボを優しく押しながらマッサージをします。頭にはたくさんのツボがあります。それらを丁寧に押しながら洗います。そうしているうちにきめの細かい泡が毛穴の汚れを浮かせていきます。そして汚れだけでなく、疲れも一緒にシャワーで洗い流します。(気絶率50%)
しかし、ここで終わりではありません。アツアツのホットタオルを首に当て、お客様が「ふぅ~っ・・・」と息をついたら(気絶率80%)20種類のアロマオイルの中からその日の体調や気分で選んでいただいたオイルをたっぷりのお湯に垂らして立ちこめる湯気に香りを乗せて楽しんでいただきます。(気絶率99%)
マッサージは、渋谷「タナカカイロプラティック」の田中憲一先生の指導の元、気持ちいいだけでなく、「効果の出る」マッサージをしています。
この他にも私たちはちょっとうれしい」を沢山持ってます。
美容室に「トリートメント」という言葉があります。この言葉にはいろんな意味があります。主に髪の毛の「治療」という意味で使われることが多いのですが、私たちはもう一つの意味、「もてなす(優遇する)」という意味で使っています。
私たちが目指すのは「at Resort Style」。リゾートホテルのようなサービスと心地よさ。病院のようなケアやホスピタリティ。そして美容室のトリートメント(おもてなし)。それらを兼ね備えた「ありそうでないタイプの美容室」です。